酸素カプセル
酸素カプセルとは、「気圧に比例して気体が液体に熔け込みやすくなる」という ヘンリーの法則を応用して開発した装置です。もともとは「高気圧酸素療法」と 呼ばれて医療用として用いられてきました。この「高気圧酸素療法」で使われた 装置を家庭でも使用できるようにポータブルタイプに改良したのが「酸素カプセル」で、 身体に負担をかけずに酸素を摂取できるのが特徴です。 以下、高気圧療法と酸素カプセルの比較を下表に示します。
| 高気圧酸素療法 | 酸素カプセル | |
| 酸素濃度 | 100% | 35% |
| タンク内の気圧 | 2.0気圧 (水深約10m相当) | 1.2気圧 (水深約2m相当) |
| 施術時間 | 90分 | 30分,60分,90分 |
| 主な適用症状 | 血管障害,熱傷または凍傷,悪性腫瘍,末梢循環障害,皮膚移植など | 怪我の早期回復と疲労回復など |
肺胞中の酸素量の比較
肺胞中の酸素量は、以下のように求めることができます。
PAO2=(Pb-47)*FiO2-PaCO2/0.8PaO2=PAO2-AaDO2
| 記号 | 症状 |
|---|---|
| PAO2 | 肺胞内の酸素分圧 |
| PaO2 | 動脈血液の酸素分圧 |
| Pb | 気圧 |
| FiO2 | 酸素濃度 |
| PaCo2 | 二酸化炭素分圧(正常値は40mmHg) |
| AaDO2 | 肺砲の能力(若者で5mmHg。年齢と共に増加) |
気圧と酸素濃度による肺胞中の酸素量
| 気圧(mmHg) | 酸素濃度(%) | PaO2 (mmHg) |
|---|---|---|
| 760(平地) | 20.9 | 94 |
| 456(富士山山頂) | 20.9 | 30.5 |
| 912(酸素カプセル) | 30 | 204 |
| 1520(高気圧酸素治療) | 100 | 1418 |
結合酸素と溶存酸素
肺から取り込んだ酸素は、結合酸素と溶存酸素として血液中に取り込まれます。結合酸素は血液内のヘモグロビンと結合して、溶存酸素は血液内に直接溶けこみ全身に運ばれます。 ヘモグロビンと結合する酸素量は、そのヘモグロビンの量に依存し決して100%を超えて結合することはありません。通常、健康な人であれば、平地で97%となっています。
結合酸素
| 場所 | PaO2 (mmHg) | 結合酸素濃度(%) | 体内の結合酸素量(ml)(★) |
|---|---|---|---|
| 平地 | 94 | 97(☆) | 975 |
| 富士山山頂 | 30.5 | -(☆) | - |
| 酸素カプセル | 204 | 100 | 1025 |
| 高気圧酸素治療 | 1418 | 100 | 1025 |
(☆)安静時、肺の約1/4しか使わずに呼吸を行っています。深呼吸(肺全体を使う)をする事で、安静時の3~4倍の酸素摂取になり100%に近づける事は可能となります。 いろいろな呼吸法により酸素の摂取量を増やせるのはこの結合酸素になります。
(★)体内の血液量を5,000ml。100ml中のヘモグロビン量を15g。1gのヘモグロビンに結合する酸素量を1.34mlと仮定。
溶存酸素(血液への溶解係数:0.003ml)
| 場所 | PaO2 (mmHg) | 溶存酸素 (ml/dl) | 体内の溶存酸素(ml)(★) |
|---|---|---|---|
| 平地 | 94 | 0.28 | 14 |
| 富士山山頂 | 30.5 | 0.09 | 4.5 |
| 酸素カプセル | 204 | 0.61 | 30.5 |
| 高気圧酸素治療 | 1418 | 4.25 | 127.5 |
(★)体内の血液量を5,000mlとして計算。
装置の外観
装置仕様
本装置は、京都のアプティック社にて特許第3720032号取得のもと開発され、多くの実証実験を重ね、安全対策も万全に施されています。酸素濃度を上げる事で、体に負担がかからない気圧で効率良く酸素摂取が行える環境であることが特徴です。
- 名称 :酸素シャワーカプセル
- カプセル形状 :長さ/約200cm、 幅/約70cm、 高さ/約55cm
- カプセル内圧力 :使用時 1.20(水深約2m)
- カプセル内酸素濃度: 30%〜35%(平地の1.5倍)